今、自分に出来ること!! それは自分が元気になって、地域が元気になって、東日本大震災の被災地に継続的な支援が出来るように頑張ります!
2020年03月11日
9年目を迎えた3.11東日本大震災と福島県いわき市との友情物語
本年の3月11日で、未曾有の大震災から9周年を迎えますが、風化させないために9年間を振り返ってみたいと思います。 私が被災地である福島県いわき市へ支援で現地に行ったのは合計15回で、いわき市支援のきっかけになった最初の出会いが、震災の1ヶ月前にコザで開催された『ジャパン・オンパク全国研修会』で、コザのナイトツアーでいわきフラオンパクのメンバーと肩を組んで歌を歌ったのが出会いでした。
その1ヶ月後に東日本大震災があり約2週間ほどいわきフラオンパクメンバーの安否が確認できませんでしたが、 安否確認か出来ると何とか現地で支援を行いたくて、いわきフラオンパクの里見さんにアテンドしてもらい現地のメンバーと結成したのが、『沖縄コザ いわき がんばっペ隊』で、避難所生活で冷たいものしか食べることが出来ない被災者の皆さんに暖かい沖縄そばの振る舞いと沖縄の歌を歌って来たのが最初の被災地支援。
2回目は震災3ヶ月後の9月に行った『復興エイサー in いわき』
3回目は震災から2年目の311『復興じゃんがらエイサー2012 』
そして4回目は2013年7月に開催された『いわきフラオンパク2013』でした。
2度、3度といわきへ向かうたび見た目には復興が進み、最初の目を疑うような光景は少なくなり復興した様な錯覚に陥りましたが、2013年の7月にいわきフラオンパク代表で特定非営利活動法人ふよう土2100 理事長の里見さんに案内してもらい、原発10キロ圏内ギリギリの被災地スタディツアーに参加しました。
富岡町は最近規制解除されたエリアで、そこは3.11から時が止まったような被災地の現実がありました。
現実から目を背けず現実を見る事で忘れてはいけないということを再認識させて頂きました。
2013年6月に規制が解除になった常磐線・富岡駅周辺を案内していただいたのですが、未だ未だ放射線量の数値が高くて見かけるのは警察官または消防士などで一般の人影はなく、まるで3.11から時が止まったようです。
全国紙では伝えない沖縄の地方新聞とのズレは、2013年に墜落した米軍ヘリの報道の違いでも分かりますが、福島県の地元紙でも毎日、全国紙では伝えない詳細な放射線量の数値が報道されているのです。
2014年12月には基地の街コザと原発被害の街いわき市という似た環境に置かれる2つの街の交流を兼ねた企画『福島×沖縄民間交流と街づくりシンポジウム』を開催し震災後の福島県の状況を伝えて、福島メンバーにはコザの街歩きを体験してもらいコザの現状も知ってもらいました。 また先日はコザサポーターズクラブが街の人たちと企画した福島支援チャリティーイベント『第2回コザまちなかカラオケ大会』を開催し収益金を福島の現地まで趣いて義援金を贈呈しました。
また2015年11月からおきなわ多文化共生のまちづくり振興会がコーディネートした沖縄市工芸産業振興会の福島県いわき市出展『美島の手仕事~肝心ぬ物語~』で工芸展に参加している工芸作家より無償提供してもらいチャリティー工芸オークションを開催し、オークションの収益金365,800円(平成27年)、233,200円(平成28年)を福島県内のNPO法人『ふよう土2100』へ寄付し、平成29年は382,300円をいわき市の月極・一時保育・休日保育・託児所『キャンディきっず』へ寄付することで、福島県の子供たちへ支援をしてきました。
街づくりを行うオンパクのご縁で始まった助け合いの交流は切れることなく広がり、工芸のご縁で2015年~2017年まで『美島(ちゅらしま)の手仕事 沖縄工芸作家特集 ー肝心(ちむぐくる)ぬ物語(むぬがたい)』を福島県いわき市にて開催しましたが、福島支援の御礼として2017年12月8日に『沖縄市工芸産業振興会』のアンテナショップ『コザ工芸館ふんどぅ』オープン10周年記念 嘉利(かりー)の宴へ、福島県いわき市から感謝の舞を披露してくれたのが『いわき市じゃんがら連合会』の皆さんでした。
今度はいわき市じゃんがら連合会の皆さんと、福島県いわき市の工芸作家が『第16回沖縄市工芸フェア2018』へ招待し福島県いわき市の工芸作品コーナーの開催やイベント最終日の2018.3.11の日に、じゃんがら念仏踊りとエイサーを披露し、震災で亡くなった方々への追悼の演舞を行いました。 また3月9日(金)に開催したチャリティー工芸オークションの収益金10万9,200円を被災地 福島県いわき市の民間団体『未来会議』が母体となり子どもからおとなまで誰でもに開かれた民間大学で、人・街・自然・すべてがキャンバスになる民間大学!『はまどおり大学』へ贈呈し、福島県の人材育成に活用し復興に役立てて頂きました。
2018年12月には「古滝屋」里見さんと福島県いわき市の皆さんから頂いた100万円の支援金で、「沖縄工芸と文化体験展 -肝心の物語 Vol.4-」を「古滝屋」にて開催。
そして2019年10月11日(金)~10月13日(日)の3日間にわたり『沖縄工芸と文化体験展 -肝心の物語 ー肝心(ちむぐくる)の物語(むぬがたい)Vol.5ー』を行い、2013年 に「第42回 沖縄県芸術文化祭」で沖縄県知事賞を受賞した絵画「復興祈願、瓦礫達の叫び」を贈呈しました。
また期間中に襲われた台風19号被害に対し、子ども支援として義援金も贈りました。
これからも節目の日だけではなくて、震災を風化させずに継続的な被災地いわき支援を行っていきたいと思います。 #3.11